これはコミックという表現スタイルならではの面白さがあると思います。
コミックとは一人、あるいは少人数によって産み出されるため、作り手の個性が強く滲み出やすい傾向を持ちます。
これは、まさに個性としか言いようのないものが強く出ています。
迷路を解く粘菌をじっと見つめる者達。
彼らのコスチュームは、コミック版風の谷のナウシカのもの。
これだけでも、かなり平均的な世界観を逸脱しています。
それなのに、菌類の視点から描いた描写など、もっと凄い世界が含まれます。
しかも、菌はキャラクター化されても、単純に擬人化はされていません。菌には菌の感じ方があるわけですね。(いや本当は感じたりはしないと思いますが)
それに加えて、色っぽい女性も出てくるし。
いや本当に面白い世界です。